在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

看護師さんによる在宅医療におけるエコーを科学する31~エコーで行う経鼻胃管の評価・判断の手技

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通常業務では、経鼻胃管の挿入後、栄養剤の初回投与前にエコーで確認を行います。
このとき、エコーに映る経鼻胃管の見え方は大きく分けて3パターンに分類されます。


① 1本の高エコー像(挿入直後)

  • チューブ内が空気で満たされている状態。

  • エコーでは線状の高エコーが1本として描出されます。

  • 横断面では半円形に、縦断面では直線状に観察可能。


② 2本の高エコー像(吸引後)

  • 吸引法で胃内容物を確認すると、チューブ内が液体で満たされます。

  • エコーでは2本の平行する高エコー像として描出。

  • その間に「無エコー(黒く抜ける像)」として液体が映ります。

  • 経腸栄養剤を注入した場合も同様に確認できます。


③ 泡状の不均一エコー(吸引中)

  • 吸引操作によって発生した泡がチューブ内に入ると、不均一なエコー像として描出されます。

  • 描出が不明瞭な場合は、吸引を行い泡状エコーが確認できるかをチェックします。


実際の確認手順

  1. 横断走査:気管・甲状腺をランドマークに頸部食道を描出。

  2. 縦断走査:長軸像で頸部食道を観察。横断より鮮明に描出しやすい。

  3. 吸引操作:不明瞭な場合は内容物を吸引し、2本の高エコー像または泡状エコーを確認。


まとめ

  • 挿入直後 → 1本の高エコー

  • 吸引後 → 2本の高エコー+無エコー

  • 吸引中 → 泡状の不均一エコー

この3つを押さえることで、経鼻胃管の位置確認をエコーで安全に行うことが可能です。
「見えにくいときは吸引をしてみる」ことが、現場での大事な工夫になります。

関連動画はこちら → [さくら在宅チャンネル(YouTube)]


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#経鼻胃管の留置 #エコー #看護師技術 #特定行為 #安全な穿刺