在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

パーキンソン病を科学する18~パーキンソン病治療の「3つの段階」と在宅医療の役割

パーキンソン病の治療は、その進行に応じておおまかに3つの時期に分類できます。


🟢 第1段階:「誰でも治療可能な時期」

ドーパミン補充療法がよく効き、薬の調整も比較的シンプル。通院や日常生活も問題なく、自立が保たれている状態です。


🟡 第2段階:「工夫が求められる時期」

薬の効き目が不安定になり、オン・オフ現象ウェアリング・オフ現象が目立ってきます。薬のタイミングや種類を工夫する必要があり、通院も徐々に負担に。


🔴 第3段階:「どうやっても難しい時期」

薬物調整だけでは対応が難しく、精神症状、栄養障害、運動困難、嚥下障害など、総合的な医療と生活支援が不可欠になります。


在宅医療に求められる「深さ」と「やりがい」

在宅医療が必要とされるのは、まさに第2段階後半から第3段階にかけてです。

この時期は、治療が複雑になる一方で通院も困難になるため、在宅でのきめ細やかな対応が求められます。

私は、**在宅医療医こそが、パーキンソン病の終盤戦を支える“最後の砦”**だと考えています。
そのぶん、治療とケアがうまく噛み合い、外来時より病状が改善するようなケースでは、ご本人やご家族から心からの感謝をいただけることもあります。

この瞬間こそが、在宅医療の醍醐味です。


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医療従事者の方も、介護を担うご家族もぜひご視聴ください。


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